中国では2000年以上前から薬鳥・霊鳥として珍重されてきました。烏骨鶏はシャム猫のような絹糸状の羽毛に包まれ、その美しさはマルコポーロによって「東方見聞録」に紹介されたほどです。(英名は「Silky」)
原産地は中国ともインドとも言われ、現在、日本を始め、アジア各国、ヨーロッパなどで飼育されていますが日本のものが一番原種に近いと言われています。
日本へは江戸の初期に渡来したとされ、大名や実力者、金持ちが争って求めたと言われ、その姿の美しさから「愛玩鶏」として重宝されてきました。また、烏骨鶏は古くから漢方薬、薬膳料理として食され、不老長寿、病気治療、美容食品などとして食されてきた歴史もあります。
羽毛の色は白、黒の2種類存在し、烏(からす)のように黒い」という意味から『烏骨鶏』と名付けられたこの鶏は、その名の通り、皮・骨・肉など体内の様々な部位において黒色色素を持っています。創傷治癒や異物を排除する効果があると考えられています。
普通の鶏(にわとり)は年間200個以上の卵を産みます。しかし烏骨鶏は年間40個、なんと約10日に1個しか卵を産みません。)
海外では年間100個以上の卵を産むように品種改良を行っているケースもありますが、キャナリィ牧場で育つ純種烏骨鶏「プリンセスシルキィー®」はそのような品種改良は一切行わず、「烏骨鶏」本来の姿を守るための飼育方法を追求しています。
烏骨鶏の卵は小ぶりですが、普通の鶏卵と比べると卵黄の占める比重が極めて大きく、お箸でつまめるほどしっかりとしています。
烏骨鶏の卵にはビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。特にビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、鉄分、カルシウムは一般鶏卵に比べはるかに多いです。ビタミンDはなんと一般鶏卵の約2倍含まれています。(ビタミンDはカルシウムの吸収を高め、骨の健康維持には欠かせません。)
また、脳の衰えを食い止め、記憶力を高めると期待されている神経伝達物質の「ホスファチジルコリン」は、烏骨鶏卵100gあたりに216mg含まれ、一般鶏卵の1.8倍も含まれています。
これらのデータはキャナリィ牧場で育てられた「プリンセスシルキィー」の卵を各大学研究機関で科学的に分析したデータによって裏付けられています。
抗酸化性とは細胞の酸化を防ぎ、生活習慣病や老化との関連が示唆されている活性酸素を体内から消去して、細胞を活き活きさせる働きです。